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【スペイン語】動詞の「法」と「時制」

スペイン語の法と時制

ここでは、動詞の「法」と「時制」について確認します。

スペイン語の動詞は活用がたくさんあり、とても難解です。

まず、どのような活用があるのか全体像を見てみましょう!そうすれば、何を勉強すべきかが明確になります。(こんなにあるのかと、挫けそうになりますが。。。)

文法用語はすべて覚える必要はないと思います。

ただし、体系的に理解するためには、最低限の用語知識はあったほうが便利です。スペイン語で用例を検索するのにも役立つようにスペイン語での名称も併記します。

数が増えるとそれだけ複雑になるので、各時制の名前を理解しておく方が、頭の中で整理しやすくなります。

法と時制

スペイン語の動詞には、法(Modos)と現在形、過去形、現在完了といった時制(Tiempos verbales)があります。

法には「直説法(Indicativo)」「可能法(Condicional)」「接続法(Subjuntivo)」「命令法(Imperativo)」があります。

よく使うのは直説法です。事実について話すときの法です。

「直説法」、「可能法」、「接続法」には現在形、過去形などの時制があります

直説法の現在形、過去形、現在完了。

接続法の現在形、過去形、現在完了。

このようにスペイン語は、「法」と時制の組み合わせで活用が変わります

スペイン語が難しい理由の1つである、この動詞の法と時制についてまとめます。

実は、スペイン語の時制には現在ではあまり使われていないものもあります。それについては、ここでは取り上げないことにします。

 

何種類、覚える必要があるの?

覚えたいスペイン語の時制の種類は、命令形を入れて全部でざっくり14種類あります。そのうち、直説法は7種類です。

このページでは各時制の用法について説明し、簡単な例文を載せています。
詳しい動詞の活用などは別のページに説明していますので「関連記事」を見てください。

直説法~Modo Indicativo~

現在形~Presente~

現在の出来事すでに決まっている予定一般的事実などを表します。

例えば、「普段は朝7時に起きます」のような一般的なこと、「私の友達は全員携帯を持ってます」のような事実を言うときは現在形です。

 

「普段は朝7時に起きます

Normalmente me levanto a las 7 de la mañana.

 

「私の友達は全員携帯を持っています

Todos mis amigos tienen el cellular.

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■ 直説法現在の活用

■ 直説法現在の不規則活用

現在完了形~Pretérito Perfecto~

過去のある時点で始まり現在に影響していることや、経験を表します。

特に「今日」「今週」「今月」「今季」「今年」など、ちょうど日本語で「今」とつくような表現を使う場合、現在完了形になります。)

例えば、「今朝、部屋を片付けました」のような文です。

今朝のことなのでもう完了していますが「今日」という場合、現在完了になります。

 

「今朝、部屋を片付けました。

Esta mañana he ordenado mi habitación.

 

「今夜、両親が私に会いに来ました

Esta noche han venido mis padres a verme.

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■ 直説法の現在完了

■ 直説法の現在完了と過去完了

点過去形~Pretérito Indefinido~

具体的な過去のある時点で起きた出来事や行為などを表します。

(キーワード:「去年」「5年前」など)

例えば、「3年前初めてスペインに行きました」のような文は、過去の具体的なタイミングを含んでいるので点過去です。

 

「3年前初めてスペインに行きました

Visité a España por primera vez hace tres años

 

「去年会社はここに移転しました

El año pasado la empresa se mudó aqui.

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■ 直説法点過去の活用

■ 直説法点過去と線過去の使い分け

線過去形~Pretérito Imperfecto~

過去の出来事や状態で始まりと終わりが特に明確でないことを説明したり、過去に習慣として行っていた動作などを表します。

例えば、「以前はペルーに住んでいた」のような文です。「以前」のように始まりと終わりがはっきりしていないことを言うとき線過去になります。

同じ過去のことを話しても、「以前~」か「3年前~」というかで時制が変わります。

 

また、過去の状況を説明している場合も線過去になります。

例えば、昔の話をするとき。

「彼は子供の頃(直訳:彼が子供だった時)、おとなしい子、いつも本を読んでいた。中学に入ってから、バレーをはじめて、とても活発になった」という場合。

Cuando era pequeño, él era tranquilo y siempre leía libros. Después de entrar a la escuela secundaria, empezó a jugar al voleibol y se volvió un chico muy activo.

前半の、era pequeño「子供だった時」、era tranquilo「おとなしい子だった」、leía libros「本を読んでいた」は、始まりと終わりが不明でかつての習慣を表現しているので線過去。

後半の、empezó 「始める」は、動作として一回であること、volvió un chico muy activo「活発になった」はそうなったという結論なので点過去になります。

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■ 直説法線過去の活用

■ 直説法点過去と線過去の使い分け

過去完了形~Pretérito Pluscuamperfecto~

過去のある時点ですでに完了している出来事や行為などを表します。

例えば、「昨日スーパーに行ったら、セールは午前中で終わっていた」のように、「~した時(過去のある時点)、・・・していた(すでに終わっていた。さらに過去の事象)」のような表現で過去完了を使用します。

 

「スーパーに着いた時には、セールはもう終わっていた

Cuando llegué al supermercado, ya habían terminado las rebajas.

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直説法過去完了の活用と用法

直説法現在完了と過去完了

未来形~Futuro Simpre~

未来の予定や意思を表します。また、現在・未来の推測も表します。

例えば、
「来週のミーティングで決まったら、連絡するよ」は未来の予定や意思。
「納期が前倒しになったら、大変になるだろう」は未来の憶測です。

他には、空の雲行きが怪しいのを見て「明日は雨になるでしょう」というとき。このような推測も未来形になります。

「来週のミーティングで決まったら、連絡するよ

Si se decide eso en la reunión de la semana que viene, te avisaré.

 

「納期が前倒しになったら、この仕事を終わらせるのが大変になるだろう

Si adelantan la fecha de entrega, será dificil terminar este trabajo.

 

「明日は雪になるでしょう

Mañana tal vez nevará.

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■ 直説法の未来形と進行形

未来完了形~Futuro Compuesto (Futuro Perfecto)~

未来のある時点または、現時点で完了していると推測されること表します。

※過去に起こった事柄の推測は過去未来形でも表せます。

未来のある時点で完了していることとは「(~までには)…しているだろう」という文。

現時点で完了していると推測されることは「(もう)~しているだろう」という文です。

 

「彼女は次回会議までには資料を読んでおくでしょう

Ella habrá leído el documento para la proxíma reunión.

 

「もう彼女は夕食を終えているだろうから電話してみるよ」

Ya ella habrá acabado de cenar, así que voy a llamarla.

可能法~Condicional Simple~

可能法過去形(過去未来形)~Condicional Simple~

過去の事柄について推測で話すとき、仮定文での未来の推測を話すとき、助言、提案、意見を丁寧に言うとき(婉曲表現)過去から見た未来について話すとき(主節との時制の一致)に使用します。
いろいろな用法があるので、1つずつ確認します。

・過去の事柄についての推測は「~だったのだろう」

「昨夜彼に何度か電話したけど、電話に出なかった」「寝てたのかもね
Anoche le llamé un par de veces y no me contestó.
Tal vez estaría durmiendo.

・ある条件下での現在や未来の事柄についての推測「~だろう」

SiやAunqueで示した条件文(仮定)に続いて、「~だろう」という文(帰結節)に用います。
「私ならそんな高い靴は買わないよ
Yo no compraría unos zapatos tan caros.
「私が君なら、それはしないだろうな
Yo que tú, no lo haría.

・現在または未来の事柄についての助言、提案、意見で丁寧表現(婉曲表現)「~だろう」「していただけますか」「したいと思います」

「どちらを選ぶのが良いでしょうか?」
¿Cuál sería mejor elegir?
「どうすればそのセミナーに参加できるか知りたいと思います
Me gustaría conocer cómo puedo participar en este seminario.
・過去から見た未来(主節との時制の一致)
「私の上司は明日から出張だと言っていました。」
Mi jefe me dijo que viajaría de trabajo a partir de mañana.

 

過去完了未来(可能法過去)~Condicional Compuesto (Condicional Perfecto)~

過去の時点での希望・要求過去の時点での推測を説明に使用します。また、現在・過去の事実と反する条件文(仮定)の帰結文(条件文は接続法過去また接続法過去完了)に使用します。

・過去の時点での希望や要求(~だっただろう)

「電話してくれてもよかったのに
Habrías podido llamarme.

 

・過去の時点での推測を説明

「用事があったのだろうと思った」
Pensé que habrías tenido una cita.

 

・現在・過去の事実と反する条件文(仮定)の帰結文(条件文は接続法過去また接続法過去完了)

「電話してくれたら、パーティに行けたのに(行くことができたのに)」
Si me hubieras llamado, habría podido ir a la fiesta.

直説法の時制を確認したら、実際に例文で確認してみましょう。

スペイン語の直説法を文脈で確認できる例文

接続法~Modo Subjuntivo~

さて、ここからは接続法です。

接続法は従属節(名詞節、形容詞節、副詞節)で使います。

従属節とは?

私は彼が今日来るとは思わない」の文章で確認します。

例えば、この文では、メイン(主節)の主語と動詞は「私は」「思わない」です。

「彼が今日来る」の部分が従属節です。

No creo que venga hoy.

いつ使うのか?

願望、禁止、要求、許可、忠告、提案等を示す動詞(例:desear, prohibir, permitir, aconsejarなど)が主節にあるときに接続法を使用します。

接続法を使用すると、不確実なこと仮想した内容であることを表現しているニュアンスになります。

また、接続法には現在形、現在完了形、過去形、過去完了形があるので、使い分けがあります。

 

接続法現在~Presente Subjuntivo~

接続法現在は、主節が直説法の現在形、現在完了形、未来形、未来完了形の文で、不確実なこと、仮想した内容を話すときに使います。

例えば、「私は今日雨が降るとは思いません」の「雨が降る」の部分が接続法現在になります。

 

「私は今日雨が降るとは思いません」

No creo que llueva hoy.

lluevaはllover(雨が降る)の動詞の接続法現在の活用です。

ここでは、不確実な未来について話しているため、接続法のlluevaになります。

 

「接続法にするかどうか」は、文全体の意味や話し手の言いたいことに大きく左右されます

動詞Crear~(~と思う)の文は肯定形の場合、不確実ではなくなります。

そのため、[Creo que + 直説法]になります。

「私は今日雨が降ると思う」

Creo que llueve hoy.

 

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■ 接続法現在の活用と用法

 

接続法現在完了~Presente Perfecto Subjuntivo~

接続法現在完了は、主節が現在、未来、現在完了、命令時制で、従属節の接続動詞の行為がすでに完了しているときに使用します。

例えば、「私は彼らがここに住んでいたとは思わない。」の「ここに住んでいた」の部分が接続法現在完了になります。

 

「私は彼らがここに住んでいたとは思わない」

No creo que hayan vivido aquí.

 

「私は今日雨が降ったとは思いません」

No creo que haya llovido hoy.

 

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■ 接続法現在完了の活用と用法

 

接続法過去~Imperfecto Subjuntivo~

接続法現在は、主節が現在形の従属節で使用します。

例えば、「私は昨日雨が降るとは思いませんでした」の「雨が降る」の部分が接続法過去になります。

 

「私は昨日雨が降るとは思いませんでした」

No creí que lloviera ayer.

 

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接続法過去の活用と用法

 

接続法過去完了~Pasado Perfecto Subjuntivo~

接続法現在は、主節が現在形の従属節で使用します。

例えば、「私は雨が降ったとは思いませんでした」の「雨が降った」の部分が接続法過去完了になります。

「私は雨が降ったとは思いませんでした」

No creí que hubiera llovido.

 

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接続法過去完了の活用と用法

 

接続法の時制を確認したら、実際に例文で確認してみましょう。

スペイン語の接続法を文脈で確認できる例文

命令形~Modo Imperativo~

命令形には時制はありませんが、肯定命令否定命令があります。

また二人称がtúかustedかさらに複数かどうかで、活用が変化します。

肯定命令~Imperativo Afirmativo~

「(主語はtú)気を付けて!」

¡Cuídate!

 

「(主語はuested)お気をつけて!」

¡Cuídese!

 

「(主語はvosotros)気を付けて!」

¡Cuidaos!

 

「(主語はuestedes)お気をつけて!」

¡Cuidense!

否定命令~Imperativo Negativo~

「(主語はtú)心配しないで。」

No te preocupes.

 

「(主語はuested)お気をつけて!」

No se preocupe.

 

「(主語はvosotros)気を付けて!」

No os preocupéis.

 

「(主語はuestedes)お気をつけて!」

No se preocupen.

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■ 命令形

まとめ

スペイン語の法と時制をまとめました。

一回読んで覚えられたらサイコーですが、何度も使っては間違って、またルールを確認して。。。

これを繰り返して、身につけるればいいと思います。

スープの絵にしたのは、それぞれの法に各時制が具材のように入っているから。

またスープのように身体にしみこんでくれるといいですね!

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