スペイン語の「bien」と「bueno」と「buen」の使い分けで混乱したことはありますか?
今日は違いを一発で解決していきましょう!
¡Vamos a empezar!
Contents
bienとbuenoとbuenの意味
文脈に寄りますが、日本語にすると意味は「良い」です。だからこそ、使い分けが難しいのですね。
bienとbuenoとbuenの違い
それは、ズバリ品詞です!
何を説明するのかが違います。
「bien」が副詞、「buen/bueno」が形容詞です。
つまり、「bien」は動詞(=アクション)を説明し、「buen/bueno」は名詞を説明します。
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bien:副詞
「bien」は副詞で、動詞や形容詞の後にきます。使い方は以下の通りです。
- Estoy bien. (私は元気です。)
- Todo bien. (すべて順調です。)
- Hablo muy bien español. (私はスペイン語をとても上手に話します。)
bueno:形容詞
「bueno」は形容詞で、名詞の後にきます。
名詞の数と性によって形が変わります。
- Es un amigo bueno. (彼は良い友達です。)
- Es una persona buena. (彼女は良い人です。)
- Un trabajo bueno. (良い仕事です。)
buen:形容詞
「buen」は形容詞で、必ず単数の男性名詞の前に置かれます。
「buen」は、「bueno」の短縮形なので、意味や何を修飾するかは「bueno」と同じです。
- Es un buen amigo. (彼は良い友達です。)
- Es un buen vino. (これは良いワインです。)
- ¡Que tengas un buen día! (良い1日を!)
bienとbuenoの使い分け
品詞が異なる「bien」と「bueno」は、何を修飾するかが違います。
また、「bien」は複数になったり、女性形になったりしません。
一方、「bueno」は、名詞を修飾し、性数変化します。
bienの使い方
bienは、肯定的な答えを表すのによく使われます。
例文:
A: ¿Cómo estás?
(調子はどう?)
B: Estoy bien, gracias. ¿Y tú?
(元気です、ありがとう。あなたは?)
A: También estoy bien, gracias. ¿Vamos a cenar al restaurante nuevo?
(私も元気です、ありがとう。新しいレストランで夕食を食べませんか?)
B: ¡Está bien!
(いいですよ!)
他にも…
- Habla bien español. (彼はスペイン語を上手に話します。)
- Come bien. (彼女はよく食べます。)
- Mi computadora no funciona bien. (私のコンピュータはうまく動作しません。)
「bien」は常にbienのままです。
そして、肯定の意味や、アクションを説明するときに使われていますね。
buenoの使い方
「beuno」は名詞の数と性によって変化し、Bueno, Buena, Buenos, Buenasのいずれかの形になります。
「bueno」性数の一致
「bueno」は名詞の性と数によって形が変わります。
例文:
- El profesor es muy bueno. (その先生はとても良い。)
- La profesora es muy buena. (その女教師はとても良い。)
- Los profesores son muy buenos. (その先生たちはとても良い。)
- Las profesoras son muy buenas. (その女教師たちはとても良い。)
例文:
Este libro de español es bueno.
(このスペイン語の本は良いです。)
La paella está buena.
(パエリアは美味しいです。)
Yo tengo buena suerte.
(私はとても運がいいです。)
修飾する以外の「bueno」の用法
ある国や地域では電話での挨拶としても使用されます。
(リリリリリン…) “Bueno?” (はい?)
さらに、場面やニュアンスによっても使い方が変わります。
Bueno, no te enojes. Regreso a la tienda y los compro.
(まあ、怒らないで。店に戻って買うよ。)
Bueno, bueno, no exageres…
(まあまあ、そんなに大げさにしないで…)
Ser / Estarとの組み合わせ
さらに、次の3つの非常に混乱しやすいパターンがあります。
- Ser bueno
- Estar bueno
- Estar bien
これらの違いをざっくりと説明します。
まず「Ser bueno」はその物や事が良いことを意味します。
※そもそも「ser」は普遍的な性質を表現する動詞です。
– Esta falda es muy buena. (このスカートはとてもいいものです)
– Este chocolate es bueno. (このチョコレートはとてもいいものです)
– Hacer ejercicio es bueno para la salud. (運動は健康によいことです)
次に、「Estar bueno」は、基本的には食べ物に使います。
– Esta sopa está buena. (このスープはとてもおいしい)
– Este chocolate está buenísimo. (このチョコレートは美味しすぎ)
最後に「Estar bien」は肯定か否定かです。
– Está bien.
– No está bien.
まとめ
「bien」は副詞で、動詞や形容詞を修飾し、「bueno」と「buen」は形容詞で、名詞を修飾します。
つまり、以下の意味になります。
「bien」→動作・アクションが良い
「buen/bueno」→名詞・物が良い
これらの使い分けを覚えて、スペイン語での「bien」「bueno」「buen」の使い方をマスターしましょう。