スペイン語圏を旅行するときや、現地の友人と約束をするときに絶対に欠かせないのが「時間の表現」です。
「何時ですか?」と尋ねる方法はもちろん、スペイン語特有の「〇時〇分前」という数え方や、「午前・午後」の明確な表し方をマスターすると、現地での行動がぐっとスムーズになります。
一見難しそうに思えるかもしれませんが、基本のパターンさえ覚えてしまえば時計を読むのは簡単です!この記事では、基本の時間の尋ね方から、分の表し方、そして「朝の〇時」「午後の〇時」といった時間帯の指定方法まで、分かりやすい一覧と例文で丁寧に解説します。
1. 基本中の基本:「今、何時ですか?」と「1時 / 2時〜」の数え方
まずは、時間を尋ねるフレーズと、基本となる時間の言い方を押さえましょう。スペイン語の時間表現では、「1時」と「2時以降」で使う動詞の形が変わるのが最大のポイントです。
「今、何時ですか?」のフレーズ
- ¿Qué hora es?
(ケ・オラ・エス? / 今、何時ですか?)
時間の答え方(1時と2時以降の違い)
スペイン語では、時間は女性名詞の hora(時) に合わせて表現するため、定冠詞はすべて女性形の la または las を使います。
| 時間 | スペイン語 | 注意ポイント |
|---|---|---|
| 1:00(1時です) | Es la una. (エス・ラ・ウナ) |
単数なので動詞は Es、冠詞は la を使います。 |
| 2:00(2時です) | Son las dos. (ソン・ラス・ドス) |
2時以降は複数形になるため、動詞は Son、冠詞は las に変わります。 |
| 5:00(5時です) | Son las cinco. (ソン・ラス・シンコ) |
|
| 12:00(12時です) | Son las doce. (ソン・ラス・ドセ) |
2. 「〇時〇分」の表し方:「過ぎ」と「前」の感覚をマスター
時間をさらに詳しく「分」まで表すとき、スペイン語では「30分より前か、後ろか」で表現を使い分けるのが一般的です。
① 30分までの場合:「〇時 + y + 分」
30分までは、時間の後ろに y(〜と) をつけて、そのまま分の数字を足します。
- 2:10 = Son las dos y diez.(2時10分です)
- 1:05 = Es la una y cinco.(1時5分です)
② 30分を過ぎた場合:「(次の時間) + menos + 分」
30分を過ぎると、ネイティブは「次の時間まであと〇分」という引き算の数え方をよく使います。menos(〜を引いて) を使います。
- 7:50(8時10分前) = Son las ocho menos diez.(8時マイナス10分)
- 4:40(5時20分前) = Son las cinco menos veinte.(5時マイナス20分)
💡 「Son las cuatro cincuenta.」のようにそのまま分数を言う方法も使われます。
「menos」を使った言い方は伝統的でよく教科書に登場しますが、「Son las siete cuarenta y cinco.(7時45分)」のように分をそのまま読む方法も日常会話で広く使われています。どちらも覚えておくと安心です。
💡 15分と30分の特別な言い方
「15分」や「30分(半)」には、数字ではなく特別な単語を使うのが一般的です。
- 15分 = cuarto(クアルト / 4分の1)
- 30分 = media(メディア / 半分)
| 時間 | スペイン語 | 直訳のニュアンス |
|---|---|---|
| 6:15 | Son las seis y cuarto. | 6時と4分の1 |
| 1:30 | Es la una y media. | 1時と半分(1時半) |
| 9:45(10時15分前) | Son las diez menos cuarto. | 10時マイナス4分の1 |
3. 時間帯を指定する:「朝の〇時」「午後の〇時」の言い方
スペイン語圏では、日常会話で「14時」「20時」のような24時間制はあまり使われません。代わりに12時間制を使い、後ろに「朝の」「午後の」「夜の」という言葉を付け足して区別します。
時間帯を表す3つのフレーズ
具体的な時間の後ろに de la… を繋げるだけでOKです。
- de la mañana(デ・ラ・マニャーナ):朝の・午前の(夜明け〜正午まで)
- de la tarde(デ・ラ・タルデ):午後の(正午〜日没[だいたい19時〜20時頃]まで)
- de la noche(デ・ラ・ノーチェ):夜の(日没後〜真夜中まで)
| 日本語 | スペイン語 |
|---|---|
| 朝の8:00 | Son las ocho de la mañana. |
| 昼の13:30(午後1時半) | Es la una y media de la tarde. |
| 夕方の17:15(午後5時15分) | Son las cinco y cuarto de la tarde. |
| 夜の21:00 | Son las nueve de la noche. |
💡 「正午」と「真夜中」のピンポイント表現
単に「お昼の12時」「夜中の12時」と言いたいときは、以下の単語も便利です。
・Mediodía(メディオディア):正午 / お昼の12時
・Medianoche(メディアノーチェ):真夜中 / 夜の12時
💡 どっちが正しい?「de la」「por la」「en la」mañanaの違い
スペイン語を学んでいると、朝の表現に de la mañana、por la mañana、en la mañana の3種類が出てきて「どれを使えばいいの?」と迷うことがありませんか?
結論から言うと、具体的な「時間(数字)」と一緒に使うときは de la mañana だけが正解です。それぞれの違いと使い分けをスッキリ整理しておきましょう!
| 表現 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| de la mañana | 【時間の固定】 数字(時刻)の直後にくっついて「〜時」を限定する。 |
A las 8 de la mañana. (朝の8時に。) |
| por la mañana | 【ざっくりした時間帯】 「朝のうちに」「午前中に」というアバウトな範囲。(※スペインで主流) |
Estudio por la mañana. (私は午前中に勉強します。) |
| en la mañana | 意味は por la mañana と全く同じ。(※中南米で主流の表現) | Trabajo en la mañana. (私は朝に働きます。) |
使い分けのルールまとめ
- 「数字(時刻)」があるなら ➔ de を使う!
(◯) a las 9 de la mañana(朝の9時に)
(✕) a las 9 por la mañana / en la mañana ➔ これは文法的に間違いなので注意しましょう。 - 「数字」がなく、単に「午前中に〜する」なら ➔ por または en を使う!
スペインのスペイン語がベースなら por la mañana、メキシコなど中南米のスペイン語がベースなら en la mañana を選べばバッチリ現地に馴染みます。
💡 文法・文化の補足:「〜時に」と聞く・答えるときは?
「今何時?」ではなく、「映画は何時に始まる?」「何時に会う?」のように、特定のイベントの時間を言いたいときは、前置詞の a(〜に) を使います。
「何時に〜?」と尋ねる
- ¿A qué hora…?
(ア・ケ・オラ…? / 何時に〜?)
「〜時に」と答える
答えるときも、時間の前に a を置きます。
- 1時に = A la una.(ア・ラ・ウナ)
- 8時に = A las ocho.(ア・ラス・オチョ)
日常生活でそのまま使える!実践ミニ例文集
ホテルのチェックインや、友達との約束の際にそのまま使える例文です。
- ¿A qué hora es el desayuno? — Es desde las siete de la mañana.
(朝食は何時からですか? — 朝の7時からです。) - Mi vuelo sale a las tres y media de la tarde.
(私の飛行機は午後の3時半に出発します。) - ¿Quedamos a las ocho y cuarto de la noche?
(夜の8時15分に待ち合わせる?) - Disculpe, ¿tiene hora? — Sí, son las cuatro menos cinco.
(すみません、いま何時かわかりますか? — はい、4時5分前[3時55分]です。)
※「¿Tiene hora?(時間ありますか?)」は、街中で時間をきれいに尋ねる定番の大人な表現です。
✔️ まとめ:スペイン語の時間をマスターするコツ
最後に、スペイン語の時間表現の要点を振り返りましょう。
- 1時だけは特別: 1時は
Es la una、2時以降はSon las [数字]になる。 - 分数の引き算: 30分を過ぎたら次の時間を指して
menos [残りの分]を使う。 - 時間帯の指定: 時間のあとに
de la mañana / tarde / nocheを添える。 - 「〜時に」の約束: 質問も回答も頭に
a(¿A qué hora? / A las dos)をつける。
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